
ここでは、あまり詳しくは出来ないかもしれませんが、男子ラクロスを中心に
ラクロスの練習方法、ドリルなんかを中心に紹介していきたいと思ってます。
| 第1章スティック(クロス) まず技術の基本として、クロスの扱い方について。 意外とちゃんとしたポジションでクロスを持っている人は少ないのではないだろうか。 そもそも、ポケットの中にあるボールを効果的に操作する為には、正確に持つということが最も大切である。でも、これを教えている本もなければ指導者の少ない地域では本当に教えられる機会がない。 そこで、我流からはいるために様々な癖がついてしまい、技術に差が生まれやすい。 個々の特性を活かして、ショットの速度を上げたりパスの精度を上げたりするのは、基本を出来るようにしてからの方が良い。アメリカやカナダ等、ジュニアの時代からラクロスに取り組んでいる人達を除けば、それらが身についていると考えることは難しいので、ここで再確認して起きたい。 <クロスの持ち方> 右利きの方が一般的なので(私は左利きでしたが)、右利きで説明すると、 左手(下の手)は手のひらを下に向けてスティック(以下私の慣れている「クロス」で呼びます)の末端を握り、クロスの保護を行う。 もしこの手が末端の代わりに、数センチクロスエンドを出した形で持つと、敵の選手にクロスエンドをチェックされ、ボールを落としやすいということになる。 右手(上の手)は、手のひらを上に向けるようにして、左手から約35センチ前後の所でハンドルを握る。 両手は、腰の前か或いは多少腹の外側に置く。 こんな感じ。(写真はボブスコット著「LACROSSE technique and tradition」より)初心者は、ボールが操作しやすくなるので、ヘッドに近い所を右手で握りたくなるのだが、この持ち方だと、ボールを飛ばす(投げる)際に、両手の間隔が離れすぎている為に、非常に窮屈な投げ方になるだけでなく、てこの作用と力が十分に利かない。かといって、投げるときにいちいち上にかかった手を下方にずらしててこの作用を利かせようとするのも、フリーから特別力強いショットを放つ際には有効だが、普段の場合その動作によるショットを放つまでの遅れと、ずらす動作によりコントロールが曖昧になりやすいので良くない。より経験をつんだ選手を除けば、ボールキャッチ・スロー・クレイドル・シュート・スクープのどの場合でも、両手の間隔は腰の幅である。 次に握り方だが、初心者はクロスをギュッと力強く握りすぎて、ボール操作を失敗する事が良くある。 クロスは、特に上の手(右手)については、手のひらで握るというよりも指の上に置かれているという状態が望ましい。親指はシャフトの上側に置かれ、上の手の肘は地面方向に向いて外側に突き出すようにはしてはいけない。 <クレイドリング> クレイドルは、ラクロスをやったことのない初心者にとっては、おそらく一番難しい技術だと思う。パスやショット等はクロスのネットの弛みを使えば何とか出来るとしても、クレイドルは他のスポーツに応用されるようなものがなかなか無いからだ。しかし、クレイドルはラクロスという競技にとって最も重要な技術である。なぜなら、ラクロスは相手チームの選手に囲まれた中を全速力で走りながら、クロスでボールを運ばなければならないからである。 クレイドルの際の重要なポイントは、上の手(右手)の手首のゆるみ具合にある。 手と腕の上部全体を使ったなだらかでリズミカルな動きにより、ボールが前後に揺らされる。この際に手首を固定させないで、走る動作で生じる腕の振りにあわせて動けるようになっていれば、ボールはしっかりとポケットに収まり、飛び出さないはずである。 クレイドルは両手で行われるが、上の手でほぼ全体の動きを支え、下の手はクロスをいつでも自由に回転させられるよう十分ゆるめに握る。 最初のころは走りながらボールがポケットに収まっているか、目で確かめてもいいだろう。慣れてこればその感覚を見なくても把握できるようになる。 さて、クレイドルには幾つかの方法がある。 基本的な動きは共通しているので難しく考えなくても良い。(但し男子についてです。女子のクレイドルはちょっとコツが違うはず。) まずは、ツーハンドフロントクレイドル。 ![]() これは両手でクロスを正面に持って運ぶ方法。これは基礎的な形で、敵の選手が周りにいない時に用いられる。ただ、相手チームの選手が接近してくる状況ではこの方法は使えない。ボールを運ぶクロスが選手の正面に位置するので、簡単にチェックを受けてしまう。 そこで、敵が近くにいて向かってくるような場合に使えるのは、ツーハンドアプライトクレイドルである。 ![]() これは両手で持ったクロスを立ててクレイドルする方法で、ボールを守るのに適しているだけでなく、すばやく正確にボールを投げる(パス・ショット共)のにも便利。 さらに、敵が近くでチェックしてきたりした場合には、ワンハンドクレイドルも有効。 ![]() これは名前の通り、片手でクロスを握り、手首をうまく使いながらクレイドルする。もちろん両手のクレイドルよりもコツが必要だが、体の前方に離した片方の手(一般には下の手)が置かれ、敵のチェックを防ぎクロスとボールを守るのに有効。ただし、離した手で必要以上に相手を抑えたりするとファールになるのでその程度がポイントとなる。 <スローイング> クロスでボールを投げるときの技術は、大きく考えれば、野球等での投球の要領と同じ。 まず、身体を横にねじって、足を左右交互にする。上の手は肩の位置かそれよりも多少上になるようにして、投げる動作の間中クロスを調整する。 ![]() 実際に投げる際に行われる動作は、次の通り。 @身体の重みをまず後ろ足にかけ、その次に前の足に移動する。 A体の上半身を横向きの姿勢から前向きの姿勢に回転させる。肩をむち打たせる(しならせる)ことによって、さらに力が加わる。 B上の手は数センチ後ろに引いてからはじく動作で最後まで振り切る。この手首によりはじく動作(リストスナップ)は野球などでも重要とされるもので、これにより正確さと速度が増す。 C下の腕は肘を曲げ、上の手よりも体の近くに据える。 D下の手は体の中心部に向かって小さな弧を描くようにしながら握っているクロスの末端を下に引く。 Eボールはクロスのポケットの中央から放り出される。 Fボールは受け取ろうと構えている選手のクロスヘッドを狙う。 G投げる動作が完了したときのクロスの位置は、的に向かって水平に伸びているか、さらに下に振り切られている(フォロースルー) 初心者に感覚を覚えてもらうには、まず上の手だけでクロスを持ち、投げさせてみて、手首の使い方を理解してもらうのが良い。これによって基本的な感覚を身に付けた上で、下の手を付ければ、正確さや速度のついたスローが比較的簡単に出来るようになる。 そして、初心者が陥りやすい一番な誤りである、投げるのではなく、ポケットから押し出す、上の手と下の手を一緒に使うのではなく、下の手を引き下ろすだけでボールを放つといった状態を回避する手立てにもなるだろう。これらの誤った方法では力なく正確性に欠けた球しか投げられないので注意だ。 <キャッチング> 逆に受け止める側の場合、体とクロスの位置が非常に重要になってくる。 ![]() 上半身は飛んでくるボールの真正面に向かうようにし、足は肩幅ほど開き同一線上に揃え、すばやく左右に移動しやすい体勢をつくる。クロスは頭より多少上部にかかげパスの目標となるようにする(ボックス)。ボールを受け止める際には、体の正面で、若干前の方へ差し出したクロスを体の方へ引き戻しながら、ボールの勢いを消すようにしてキャッチする。また、すばやく柔軟な手首の動きによりクレイドルすることにより、さらに衝撃を和らげ、かつボールがポケットから飛び出ないようにする。 実践ではボールを受け止めた選手は最も近くにいる敵と自分のクロスの間に自分の体が入るようにし、チェックから自分のクロスを守ることが出来るようにすることも重要になってくる。また、あくまでも基本は引き取り。初心者はクレイドルにばかり気が行き過ぎて、巻き取るようにボールをとろうとする傾向が強いが、正確にパスを受け、またワンタッチでそのままパスやショットを放てるようにするためには、あくまでも引き取りのみでボールを正確にポケットに収めることが出来るようにする必要がある。 <スクーピング> 基本的な技術の最後として、グランドボール(地面に落ちている、転がっているボール)を救い上げる技術、スクーピングについて。 試合の中では必ずある程度の時間、ボールが地面に転がっている。とすればそれをいかに高確率で獲得できるかが重要となってくる。また、試合の中では4〜5人で奪い合う構図が出来る。その中では基礎だけでなく、判断力やチームプレーなども非常に重要なポイントとなってくる。このため、たいていの場合、グランドボールの争奪戦に勝っているチームは勝利している場合が多い。 スクーピングに最も大切なのは、正しい体の姿勢とスティックの構えを保つことである。 (スクーピングの基本姿勢(左利きの場合))ひざをしっかりと曲げ、上半身をかがめ、体全体を半しゃがみの状態にする。そして右利きの場合は右足を、左利きの場合は左足を前にして拾いにかかる。それによって滑らかな動きが可能になる。 下の手がすくい上げる角度を決める。一般には約30度程度が妥当だ。これがあまり急だと、機敏な動作につながらず、ボールのコントロールがあいまいになりやすい。また、体を直立させたままクロスだけで拾おうとする者もいるが、よほどフリーである状態であったり、スピードやテクニックに自身がある場合を除けば、非常に無防備な状態で拾うことになるだけでなく、ミスも多くなりお勧めできない。基本に忠実なスクーピングが充分にできてこそグランドボールをものに出来るはずだ。 次にスクーピングのあとの連動する動きについてだが、最も大事なのは一旦拾い上げて保持したボールをいかに守るかという事である。 ![]() ボールを拾ったら、出来るだけそのボールを抱え込むようにしてチェックされにくいようにし、かつスピードを落とさないようにしてオープンスペースへ走り抜けるようにする。 また、すぐそばに相手の選手がいる場合には、ボールを拾った後、片手を離しワンハンドでクレイドルをし、離した方の手で相手のチェックをブロックしながら走り抜けるのも非常に効果的であろう。但し、あくまでも基本のスクーピングをした後でである。 また、周りに味方の選手がいる場合には、自分がボールを拾いに行くのではなく、味方の別の選手に拾わせるために敵の選手をブロックする(マンに入る)ことも、スクーピングの大切な技術の一つである。 ![]() 的確な状況判断により、ボールを拾うことが良いか、敵をブロックした方が良いかを見定め、ファールにならない的確な形でのブロックをする必要がある。また、ボールを拾った選手は拾った時点でそのことをブロックに入っている味方に教えプレーを続ける連携をうまくつくっていなければならない。 最後に、1対1の状態でスクーピングをする際に有利にスクープをするための技術の一つであるが、シールディング(Shielding)をうまく使いたい。 |
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これは、フェイスオフ直後のグランドボールの奪い合いにも有効であるが、基本的に、ボールに向かって、自分と敵の選手が1対1であり、かつほぼ同じタイミングでボールをスクープするであろう場合に使う。 まず、ボールに近付いたら、そのままボールを救うのではなく、先に敵の前に体をいれ、ボールとの間に自分の体で壁を作る。そして相手の動きをうまく体で防御しながら、ボールに対して良いポジションを保ち、その上でしっかりとスクーピングをするというものである。 このシールディングや先述のマンに入る形でのスクーピングについては、充分にグランドボールドリルで練習し体が反応して行うことが出来るようにしたり、連携を高めておく必要がある。 |
| 第2章オフェンス・ディフェンスの技術 さて、基本的なクロスの扱い方が理解できたら、次は、ポジションによるオフェンスとディフェンスについて少し見ていこう。とはいっても私の場合、アタックというポジションだったため、ディフェンスについてはブレイクをとめるための、いわゆるライドというディフェンス形態が主であり、ディフェンスについてはほぼ素人であるので、攻守ともにバランスをとって、ここは簡単に書いておきたい。 とりあえず、オフェンスで中心となるのは、「ドッジ(ドッジング=身をかわす術)」と呼ばれる技術と「ショット、シュート(シューティング)」。 さらに言えば、「カット(カッティング=ゴールへ切れ込む術)」と「フィード(フィーディング=クリースエリアで敵をかわしてフリーの味方の選手へのパス)」の計4つとなる。 これらは、MやATの選手は基本として身に付けておく必要がある。 そして、クリアしようとする相手選手に対する「ライド(ライディング)」も重要な技術だ。 そして逆に、ディフェンスでは「チェック」「ホールド」と呼ばれる技術である。 ただし、もちろんそれ以前にポジショニングやフットワークの基礎技術は必要となる。 さらには、もちろんボールを奪った後の「クリア(クリアリング)」も必要な技術となる。 その他、チームオフェンスでは「ピック」、チームディフェンスでは「スライド」といったところが重要になってくると思うが、ここでは、主に単独のオフェンス・ディフェンスの技術について取り上げたいと思う。 <ドッジ> ドッジ(ドッジング)は、顔、身体の回転や腕力等により身をかわす技術である。 基本となるのは、 @フェイスドッジ(顔によるもの) Aロールドッジ(身体の回転によるもの) Bブルドッジ(腕力によるもの) となる。 その他、応用される幾つかのドッジがあるが、これらを用いて、選手は敵の選手をすり抜けゴールに向かって行くことになる。大抵の場合、相手の選手が失敗や油断をした時にこのドッジングは活用され、相手の選手がバランスを崩していたり、クロスの構えや持ち方が正しくない状況であればあるほど、容易に相手をかわすことが出来るようになる。 そのため、ドッジングを行う際には、その前に、相手が油断したりバランスを崩すような状況を作り、その隙をつくようにすることが必要である。 そして、実際にドッジングを行う選手は、その成功の為には、「いかにうまくボールの入ったクロスを守れるか」が重要となる。 最も楽にクロスを守るには、自分の頭の位置を、クロスのヘッドと敵の間に持ってきて、この3点が直線上にすることである。この場合ちゃんと状態が保たれていれば、敵の選手は、スラッシングの反則を犯さない限り、ボールの入ったクロスを抑えることは出来ないはずである。 そして、試合の中で重要となってくるのが、状況判断。もちろん1対1の状況であれば積極的に攻め込む為にドッジングを行う事は良い。しかし、左右を囲まれた上、前方で敵が待ち構えているような状況や、相手の選手がスライドして来て2人、3人と続けてかわさなければならない状況では、ドッジング自体が不利な状況を作ってしまったり、ボールを失う危険性も高まることになるからである。このような状況ではまずパス交換による状況把握が必要となる。 そして、1対1でドッジングをする場合でも、同じドッジングを何度も繰り返して行うのも良いことではない。ドッジング自体に変化をもたせることで、相手に予測しにくい状況をすくることも必要である。 それでは次に実際に基本的なドッジングについて見ていくこととしよう。 @フェイスドッジ 顔を使ったフェイスドッジは、敵が真正面からクロスを打ち込んでくる(スラップチェック)のような場合に良く用いられる。敵のクロスが自分の方に向かってくるのに気づいたら、すぐに自分のクロスを身体の正面に引きつけるようにする。このドッジはポークチェックのようにクロスをついてくるチェックの場合にはクロスの軌道上に敵のクロスが来るのであまり使えない。そこで、スラップチェックのようにクロスを打ち込んでくる場合には有効で、また味方にパスする振りをするとさらにやりやすくなる。 パスする方向を見つめ味方の名前を呼んでみたりして頭と目によるフェイクを使うことも出来る。 ![]() ドッジをした際には、体制を維持したまますばやく2〜3歩は進むようにし、またその際に回したクロスのヘッドが敵と自分の顔と一直線上になるようにすることも重要である。その後、写真のようにクロスを戻すことも出来るし、逆の手に持ち替えても良い。 Aロールドッジ 多分ラクロスの中で最も使われるのがこのロールドッジであろう。 この方法だと、敵のスティックチェックが非常に厳しいときに有効である。その中でもスラップチェックの場合なら、敵からのチェックを逆に利用して身体を回転させ、敵の圧力をかわすことも出来る。 ロールドッジの場合、ドッジングが成功するか否かは、クロスの扱いではなく、むしろ足の運び方(動き)によって決まる。そのため、ドッジングをする際にクロスを必ずしも両手で持っている必要はなく、ワンハンドクレイドルの状態でも良い。 ![]() ロールドッジでは、効果的に行う為に、最初の一歩を踏み出す時、敵から顔を遠ざけるとともに敵に尻を向け、身体を回転させる際にはクロスヘッドは常に自分の顔と同じ高さに保つ。ヘッドの位置は高すぎても低すぎても敵のチェックを受けやすくなるので特に注意が必要だ。 また、回転の最中や、2〜3歩踏み出すまでは、クロスを一旦両手で持つようにした方がより安全である。そしてその後クロスを持ち替えるか否かは、良く相手の選手との関係をみた上で行うのが良い。 そのほかに注意すべき点としては、ゴールからの距離とシュートとの関係だ。 あまりゴールに近い所でMが行うと、クリース付近のディフェンダーのスライドを受ける。 また、クリースバイオレーションを犯すこともあり得る。 そして、ATが行う場合には、Dの選手との間で行われる場合、常にフォアハンドでクロスを持ち替えたりせずシュートできる体制を取りながら、行う必要がある。また直接シュートにもって行く一連の動きを行う為バランスを崩さないようできるだけ相手の身体にも触れないようにして、Dの懐で実際に回転する。 これは、ロールドッジの中でも「インサイドロールドッジ」と呼ばれ、もっとも効果的な攻撃法の1つである。 インサイドロールドッジの動きBブルドッジ ブルドッジは、これまでの2つのドッジと違い、かわすと言うよりは強行突破という感じのものである。 フェイスドッジやロールドッジは身をかわした後の進行方向がそれまでと反対方向になったが、このブルドッジでは終始変わらない。その名前も、乱暴に力ずくで敵のディフェンダーを圧倒することからついたものである。 このドッジは、身体の大きく動きの鋭敏なATもしくはMが小さめのDをかわすのに使われやすい。ブルドッジを行う選手は大抵、ワンハンドで上の手だけでクロスを持ち、下の手は身体の前に構えて敵のチェックからクロスの柄を守る。 ![]() 最も効果的な使われ方は、圧倒的なスピードでディフェンダーを抜き去る場合で、ゴール前20ヤード以内でボールを奪った際には、猛烈な勢いで走り、敵よりも常に有利なポジションを確保しシュートにもって行くことが出来る。 相手のディフェンダーの足が遅ければより効果的だが、走る速さがたとえ一緒ぐらいでもほとんどの場合オフェンス側が有利なポジションを取れるものである。足だけで無理な場合には、頭やクロスを使ってフェイクを入れたり、走る速度を変化させたりして、相手のバランスを崩してやれば良い。 そのほかに派生したドッジとして、以下のようなものもある。 ・スピリットドッジ ![]() ・チェンジオブディレクションドッジ ![]() どのドッジを使うにしても、いずれその後ゴールに向かってシュートを打つか、フィードを出すなどの動作に入る。ドッジはドッジを使う事だけでなく、その際のゴールに対するコース取りも重要になってくるため、いつもゴールの場所を頭に入れた練習が必要となる。 <シュート(ショット)> ラクロスは得点を取り合いその点数で競い合う競技である以上、シュートは最も重要な技術のひとつであることは間違いない。 そのため、強力なシュートが打てればそれはそれで重要ではあるが、実はいかに強力で速いシュートを打てるかではなく、いかに正確なシュートが打てるかの方が重要である。 そのため、初心者はよく目立つような派手なシュートを練習し打ちたがるが、本来練習の時でも、試合で使えるようなシュートの練習を行うべきで、いろいろと凝ったシュートは余裕が出てきてからでも充分である。 まずは、良いシュートを打つことにだけ注意して、正確にシュートがゴールの枠内に(出来るならその枠周辺に)決まるように練習する。これが大切である。 次にシュートの種類であるが、シュートにはゴールまでの距離による種類と投げ方による種類の2つの考え方がある。 まず、ゴールまでの距離による区別では、アウトサイドシュート(ロングシュート)と、クロースレンジシュート(至近距離からのシュート)がある。 アウトサイドシュートは、概ねゴールから15〜20ヤード程度はなれてのシュートのことで、子の場合必ずゴール前(クリース付近)にスクリーンとなる選手が必要となる。そして、基本的なシュートの方法としては、ゴールの手前(クリース付近のプレイヤーの足元で)でバウンドするような球を投げるようにする。こうした方が敵のゴーリーには扱いにくく、得点とないやすいだろう。もし若干近くに来てからのシュートとなれば、ゴーリーの脇へ高くバウンドするか低くバウンドする球を投げるようにすれば良い。 次にクロースレンジからのシュートだが、もちろんゴールの近くから狙うので得点になる確率は高い。ゴーリーの体の位置とクロスの構えを観察して最も防ぎにくい場所を狙う。そして最も重要なのは、ゴーリーの守備が手薄な場所に力一杯シュートするということである。 また近距離になれば重要になってくるのが角度である。ゴール裏から攻める場合にはあまりにも角度のない場所からシュートしてももちろん得点となる確率は低い。また、ゴーリーの位置も確認しにくいので防がれる確率が高くなる。そこで、充分な角度を取り、ゴーリーの体とゴールの柱との間に隙間が有れば出来るだけそこを狙いシュートを、なければ片方の柱とゴーリーの空間を狙いバウンドシュートを放つと良い。 また、近距離であればあるほどゴーリーの前でシュートの際にフェイクを入れるなどして反応を見ながら放つようにしたい。ただしフェイクはすればするほどほかのディフェンスにも時間を与えることを忘れないようにする。あとは、ゴールを狙う際にいかに狙っている場所をゴーリーに気づかれないようにして放つかが大切である。そのため、シュートを放つ方法(後述するが)のうち、下方を狙う際にアンダーハンドからシュートを放つよりは、上方或いはスリークウォーターから放つ方が得点にもつながりやすい。あとは、余裕が出来てくればより多彩なシュートアレンジでゴーリーや他の守備側の選手を惑わせるようにしたり、逆に囲まれてしまった時でもその状況を打破して得点するすべを身に付けることができるだろう。 次に、シュートの投げ方による種類についても述べておこう。 最も一般的なのは、オーバーハンド或いはスリークウォーターからのシュートである。 ![]() この形のシュートが最も効果的で、かつ正確なシュートを放てるものだということで、やっぱり基本としてはこのシュートを放つのがセオリーとなるだろう。かつ、この形でのシュートは非常に強力に放つことも容易である。初心者のシュート練習はまず、このシュートにのみ集中すべきだろう。 つぎに、サイドハンド(サイドアーム)シュート。 これは先に述べた上からのシュートに比べると力強さは引けをとらないが、正確性は劣る。 ![]() それでもクロスのヘッドが腰より低くならないようにしてかつ走りながらではなく、静止した状態だったり、周りに敵が近くにおらずゆっくりとした動作で行えるのであれば効果的に使えるだろう。このシュートの基本は、ヘッドの通る軌道が違うだけで、上からのシュートとほぼ同じなので覚えやすいとは思うが、初心者は上からのシュートをちゃんと習得するまでは行わない方がよい。 次に、アンダーハンドシュート。 これは見た目にも派手でかっこよく、アメリカの大学やプロでは結構使われることもあるが、実際には、このトロールが非常に難しいので、試合の中でも7割以上ちゃんと枠に行くように正確なシュートを放てるようになるまでは、使用すべきではない。見た目に伴う技術が取得できているもののみが使うべきと考えた方がよいだろう。 このほかに、試合ではなかなか使うには勇気がいったり、実際にはなかなか使うことが出来ないものとして、ワンハンドシュートやバックハンド(バックサイド)シュート等もある。 ワンハンドシュートは文字通りクロスを片手で持ち行うシュートであるが、基本的に強靭な腕の筋肉と強い手首がないとうまくはいかない。もちろん力も両手で行う場合と比べれば格段に下がるので、ある意味フェイント的に近距離からシュートするのにのみ有効だろう。(Gait兄弟のような肉体があれば別だけど) ![]() バックハンドシュートは、ワンハンドよりさらに技術を要する。また使用できるタイミングや条件も非常に限られてくるので難しい。またもちろんであるがコントロールも非常に困難。中ではスリークウォーターシュートの体勢のバックハンドが最もコントロールしやすいが、いずれ相手の隙をつくシュート、或いは非常に角度の無い状態でのシュートの場合などでのみ使用すべきだ。 ここまで述べてきたシュートの中で、走りながらのサイドハンド、アンダーハンドほかのシュートは基本的に大学レベルではほぼ使うべきではない。基本はあくまで上からのシュートだ。 |
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| <フィード> フィード(フィーディング)は、シュートにつなげるパスのことで、ゴールに突進していくオフェンスの選手へパスすることである。 大抵は、ゴール脇やゴール前にいるA(アタック)によって行われて、パスを受けるのはゴールに切れ込もうとするM(ミディ)や、クリースアタック、或いはゴールの反対サイドにいて、ゴールに切れ込もうとするAである。ちなみにボールと反対サイドにいるAを別名「オフサイド・アタックマン」と呼ばれる。 また、場合によっては、Mからクリース付近にいるAにパスされてフィードが行われることもある。 フィードパスを行う場合一番重要となってくるのは、選手が的確なポジションに付いているということである。クリース付近にいて敵にマークされていない味方の選手にパスを送るかどうかを決める条件は、パスをする選手とゴールの距離である。パスをする選手は相手のディフェンスの選手にボールを取られたり囲まれたりしないように、すばやく行うことが必要とされるため、ゴールからの距離が遠くなればフィードに失敗する可能性も高くなる。そこで、パスを的確につなげることの出来る位置への位置取りが最初に必要となってくる。 そのほかに重要なこととしては、フィードパスをする選手は、敵のディフェンスを動き回らせるようにするという事である。おわかりの通り、静止した状態では、敵からの圧力も強くなるし、パスコースも押さえられやすい。しかしゴールの方向に動き回れば、マークしているディフェンスはシュートの為にゴールに近付いているものと考えるようになり、パスに関してはマークが甘くなるものである。 このため、フィードを行う選手は、パスを出す際でも、その前にドッジングをしたりフェイクをしたりして、いつでもゴールに向かって行きシュートを放てるようにしながら、味方の選手のマークがずれるのを見計らってフィードを行うようにしなければならない。ただ単にパスをするだけといった消極的なAは逆にディフェンスに痛い目に会わされるだろう。もちろん、味方がフリーになる前に自分が相手のディフェンスを抜くことが出来たら、フィードではなくシュートを行っても良い。そして、どんなときでもクリースエリア付近と敵の位置を認識しておく必要もある。 そして、実際にパスを行う際には、パスする直前、ボールを放つ前に、クロスと自分の頭部を使って、フェイクを行い、一方方向にパスするように見せかけて別の方向にパスするようにすると、さらにディフェンスの圧力をかわすことが出来、フィードをしやすい。そして最後に最も重要なことは、パスする際に投げられたボールがちゃんと受け取る選手のボックスに向かって投げられ、キャッチ後は即シュートにもって行くことが出来るようにすることである。 <カッティング> カッティングは、ゴールに切れ込む技術である。 ゴールに切れ込む選手は、大抵、ゴールのすぐ前でパスを受け、ゴールに直接シュートできる距離でシュートを放つ。よって攻撃側がゴールに切れ込むということはそれだけ得点機会が増えるということである。 また、切れ込んだ選手にパスが通され、即シュートされたボールには、ゴーリーは非常に対応しにくい。ゴーリーは通常ゴール裏に選手が回ればその対応をするため、切れ込んでくる選手にはなかなか対応できない。さらにフィードを出されてパスを受けてから1、2秒の間に放たれるシュートに対してはなかなか対処できないものである。 ただし、切れ込んでくる選手はタイミングを間違えればゴール前に密集をつくってしまい逆にボールを受け取りにくくなってしまう。そこで、切れ込むMは、全体の状況を把握し、フィードを出す選手が適切なポジションにつくのを待ってから、行うべきである。 また、切れ込むのは、1回につき1人ずつで、複数が切れ込むのは好ましくない。なぜならゴール前にはクリースAがいることも多く、さらに複数の選手が切れ込めば、これもまた敵の選手も含め、密集をつくってしまいきちんとしたパスやシュートが行えなくなってしまうからである。 そして実際に切れ込む場合にもただ切れ込むのではなく様々な技を用いるのが良い。その結果として敵の選手のバランスを崩し、少しでもマークをはずすことが出来ればパス、シュートとも精度が上がるからである。技としては、歩調を故意にずらす方法や、ピックに入ってポジションをチェンジしスライドしてくるディフェンスとの距離が縮まる前に行う方法等が考えられる。 そして切れ込んだ選手はパスを受ける際にクロスのヘッドを掲げ、フィードを出す選手に標的を作ってやることも重要である。そしてパスを受けた後は、出来るだけクレイドルの少ない状態で、時間をかけずにシュートを放つ必要もある。 シュートの際の技術としては、「クイックスティックテクニック」と呼ばれる、ノークレイドルでボールを引き取りしてそのままシュートにもって行く技術、或いは「クイックリストテクニック」と呼ばれる、ボールを受ける際にだけ一瞬クレイドル動作をして目標を定めて放つ技術を使うべきである。 いずれにせよ、シュート前にゴールはしっかりと見定め、ボールを受けたら出来るだけ早くシュートにもって行くというのが基本である。 最後に、切れ込んだがパスが受けられなかった場合、この場合は幾つかの方法が考えられる。 まず1つはパスを受けられるような距離まで逆サイドに走りぬけ流れること。 次に、クリースAの援護の為にピックにはいること。これによりクリースAをフリーにする。 そして、特に何も起こらなかった場合には、ミッドフィールダーポジションに戻って他のMが切れ込むことが出来るようにすることも、基本でとても重要である。 |
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